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コラム

うわべだけのSDGsってなに?

~令和USP研究所④~
危険! ‘’やってるふり‘’のSDGsウォッシュ!

世の中では、新型コロナワクチンの接種が始まったこともあり、次のステージへの変化の兆しが見え始めていた。

アフターコロナに向かってSDGs(Sustainable Development Goals)

image01何気ない会話の中でスミチェルがデイPに話しかける。

chara03スミチェル

「最近よくSDGsの話題を耳にするのですが、気のせいですかねぇ」
近年ちまたで盛んだったSDGsの話題が、コロナ騒動の影響でスッカリ影を潜めていた感があった。
ところが、ここにきて再度フォーカスを合わせるようにSDGsが話題に上がることが多い。

chara02デイP

「そうねぇ。確かによく話題になるわね。2019年9月の国連『SDGサミット2019』」で、2030年までを『行動の10年』として取組を拡大・加速すると定めたのね。でも、その後新型コロナウイルス感染症が拡大したことでSDGs達成に向けた取り組みの遅れが懸念されていることも影響してると思うの」
デイPが応える。
「そっかー。ところで日本は今どんな状況なんですか?」
SDGsには具体的目標(ゴール)が17「項目定めてあるの」

1. 貧困をなくそう No poverty
2. 飢餓をゼロに Zero hunger
3. すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
4. 質の高い教育をみんなに Quality education
5. ジェンダー平等を実現しよう Gender equality
6. 安全な水とトイレを世界中に Clean water and sanitation
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに Affordable and clean energy
8. 働きがいも経済成長も Decent work and economic growth
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう Industry, innovation, infrastructure
10. 人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities
11. 住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities
12. つくる責任 つかう責任 Responsible consumption, production
13. 気候変動に具体的な対策を Cli「ate action
14. 海の豊かさを守ろう Life below water
15. 陸の豊かさも守ろう Life on land
16. 平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions
17. パートナーシップで目標を達成しよう Partnerships for the goals

「それを2020年度の達成度別に色分けすると……」

image02日本の達成度を評価したグラフ。赤は「最大の課題」、オレンジは「重要課題」、黄色は「課題が残っている」、緑は「達成できている」を意味する。
画像参照:SDG Index and Dashboards Report 2017(PDF)

「日本の最大の課題は、目標5『ジェンダー平等を実現しよう』、目標13『気候変動に具体的な対策を』、目標14『海の豊かさを守ろう』、目標15『陸の豊かさも守ろう』、目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』。取り組みが後退していると指摘されているのは、重要課題に入っている目標10『人や国の不平等をなくそう』という項目。……こんな感じで、世界での日本の達成度の順位は今17位になっているのよ」
「17位かあ。でも最近では自治体や民間企業も『 SDGs取り組んでいます』という声を多く聞くのですけどねぇ」
「そうね。よく『SDGs取り組んでいます』という企業コミュニケーションに出会うわね」

chara01ニシヤン

「ところがっ! ところがっ! ところがですよ~お2人ともっ!」
突然、ニシヤンが二人の会話に割って入る。
「な、なに一体?」
デイPが驚く。
「実はそのSDGs。ウォッシュじゃないかって話ですよ」
「ウォッシュ?」
二人が聞き返す。
「ええ、ええ。SDGsウォッシュ。見せかけのSDGs
「見せかけの?」
「そうなんですっ! 実はこの『SDGsウォッシュ』いう言葉は、環境に配慮した、またはエコなイメージを思わせる「グリーン」と、ごまかしやうわべだけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた「グリーンウォッシュ」という造語で、SDGsをに取り組んでいると見せかけて実は違う活動をしていることを言うのです」
「取り組んでいると見せかけて?」
「そう。某スポーツブランドが知名度のある選手を起用して自社製品のコミュニケーションをしていましたが、実はその製品の製造は東南アジアの児童によるものだったという話があります。それで、そのスポーツブランドの不買運動が起こってしましました」
「その製品だけではなく、サプライチェーンまで姿勢を問われるのね」

image03

「そうなんです。一度SDGsウォッシュと断罪されてしまうと、企業イメージやブランドイメージがひどく傷ついてしまいます」
「決して自社だけではないってことね」
「ええ。そこのところまで考慮してSDGsを名乗らないと……」
「だったら、SDGsコンサルにお願いするのもアリかもしれませんね」
スミチェルが提案する。
「そうね。第三者のチェックを受けることも必要かも……」
「ああ、だったらボクがチェックしますよっ」
ニシヤンが意気揚々と答える」。
「だめよ! ニシヤンは自粛警察みたいに糾弾するだけでしょう」
「いや、まあ……その……」

キャスト紹介

PROFILE

廣瀬 亘

電通西日本

コミュニケーションプランニングセンター

ビジネスデベロップメントディレクター

1996年、鉄道系広告代理店より転職し電通西日本に入社。広島支社にて営業職を務め大手紳士服販売会社、大手移動体通信キャリアをアカウントプランナーとして担当。地域電通発足時に企画営業スタイルを創造する。 その後内勤職としてプロモーションとマーケティングを融合させたソリューション・セクションの立ち上げに従事。2011年大阪本社に異動後コミュニケーションプランニングセンターに所属し新規ビジネスの開発に携わる。近年は、数字では見えないクライアントとユーザーとの関係性。たとえば共感・愛着・信頼が生み出す価値を重視してプランニングすることを目指している。

■日本マーケティング協会 マーケティングマスター

■上級ウェブ解析士

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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