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コラム

どちらがお気に入り?PとCのフレームワーク

~駆け出しデジタル・マーケッターの奮闘記④~

DMC部のハマちゃんが、今日は珍しく机の上の資料を見ながら、何か悩んだようにうなっている。その様子が気になってヤマちゃんが心配そうに声をかける。

「どうしたの、ハマちゃん。今日は珍しく真剣そうじゃない。何か悩んでいるの?」
「うーん。Pかなぁ、Cかなぁ?ヤマちゃんはどっちが好み?」
「はぁ?なにそれ」
「このあいだ教えてくれたじゃないPDCA。あれフレームワークって言うんだよね」
「そうよ。マーケティングのフレームワーク。企業がマーケティングの戦略を立てる時などによく使用されているわ。いろいろなフレームワークがあるの」
「うん。だからボクも知っておこうと思って調べてみたんだ」
「そうしたらね、PとかCとかなにか同じこと言ってるんじゃないかなって思って。ヤマちゃんはどっちが好き?PとC」

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「やっとわかったわ、ハマちゃんが何を言っているのか。4Pと4Cのことね」
「あぁ。わかってくれた?ね、やっぱりヤマちゃんもそう思うよね、PとC。何でこんな同じようなフレームワークがあるのかなぁ。もう好みで選んでいいの?」

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「えっ、ちょっと、何言っているの。4Pと4Cが同じな訳ないじゃない」
「でも、言葉が違うだけで同じこと分析しているんじゃないのかなぁ」
「違う、違う、全然真逆だから!」
「えっ!真逆!」
「そう。よく混同しちゃう人もいるから整理しておくとね、まず4P」

4P分析

売り手側からの視点で考えるフレームワーク

  • 商品(Product)・・・商品やサービスをどう作り出すか?
  • 価格(Price)・・・価格はいくらで売り出すのか?
  • 販売促進(promotion)・・・どのように知らせるか?
  • 販売ルート(Place)・・・どんな経路や手段で届けるか?

「この4つのPを組み合わせながら、最適なマーケティング手法を考えるのがマーケティングの基本戦略(マーケティングミックス)となるのよ」
「うん。うん。4Pはよくわかるよ」
「でね、4Cなんだけど、3C分析という手法もあるの。これがよく混乱する原因かもしれないわね。3C分析は自分発想の考え方なの」
「自分発想?」

3C分析

  • 自社の顧客(Customer)
  • 自社の競合(Competitor)
  • 自社(Company)

「分析する対象がこの3つになるの。その頭文字をとって3C分析」
「なるほど。自分発想の意味が分かったよ。でも4CだったらあとひとつCが足りなくない?」
「そこが多くの人が混乱しちゃうポイントなのよ」

なぜかうれしそうに解説するヤマちゃん。

「いい?4C分析というのは全く違うんだから」

4C分析

買い手側からの視点で考えるフレームワーク

  • 1.Customer Value(顧客にとっての価値)
  • 2.Cost to the Customer(顧客の負担・コスト)
  • 3.Convenience(顧客にとっての利便性・入手の容易性)
  • 4.Communication(コミュニケーション)

「ほら。こうして4Cを見てみると3Cとは全然違うでしょ。3C分析は自分から見た目線で分析しているのに対して、4C分析は顧客の目線で分析しているの」
「なるほど。4Pと4Cの違いもそういうことか」
「そうね。この間話したSWOT分析も4Pも企業からの視点で分析するフレームワークと言えるわね。それに対して4Cは顧客側に立った分析のフレームワークなのよ。比較するとこんな感じかな」

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「立ち位置を変えると視点が変わるから、同じ事柄でも違う捉え方になるのがよくわかるでしょ。だからPが好きだとかCが好きとかという話じゃないの」
「そうだね。自分が変なこと言ってたのがよくわかるよ。でもあえて聞くんだけど、どの分析が一番重要なの?」

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「ハマちゃん。やっぱりわかってないんじゃないの。何が重要かじゃなくて企業側の視点と顧客側の視点を合致させて、響き合うか検証するの。特に最近デジタル化でSNSが発達して個人の情報発信能力が企業にとって見過ごせなくなってきてると思うの。だからしっかり顧客側の視点を取り入れ、柔軟に対応していく必要があるわ」

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PROFILE

廣瀬 亘

電通西日本

コミュニケーションプランニングセンター ビジネス開発部

ビジネスデベロップメントディレクター

1996年、鉄道系広告代理店より転職し電通西日本に入社。広島支社にて営業職を務め大手紳士服販売会社、大手移動体通信キャリアをアカウントプランナーとして担当。地域電通発足時に企画営業スタイルを創造する。 その後内勤職としてプロモーションとマーケティングを融合させたソリューション・セクションの立ち上げに従事。大阪本社に移動後コミュニケーションプランニングセンターに所属し新規ビジネスの開発に携わる。近年は、数字では見えないクライアントとユーザーとの関係性。たとえば共感・愛着・信頼が生み出す価値を重視してプランニングすることを目指している。

■日本マーケティング協会 マーケティングマスター

■ウェブ解析士

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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