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コラム

コロナ化で主婦の店頭行動が激変するのか ~令和USP研究所①~

新規セクションのミッションは?

毎年のことであるが、9月を過ぎると企業は年間活動の下期を迎える。まれにそのタイミングで新規セクションが発足するが、ここ電冨堂でも新しい部署が生まれていた。

令和USP研究所発足

img_deipデイP

「みんな初めまして。今日から発足する令和USP研究所のプロデューサーを務めるデイです。よろしくお願いします」
デイPが初々しく挨拶をすると、それに応えるように気取って、
「ああ、はじめまして。ボクがフェローのスミチェルです。よろしく」

img_sumichelスミチェル

少しすかしたようにスミチェルが挨拶する。
続けてぼそぼそと話し出したのは、なんともあか抜けない雰囲気の若者だ。
「あっ、ボクはニシヤンと申します。よろしくです」

img_nishiyanニシヤン

その彼が腑に落ちない様子で尋ねる。
「なんなのですかねぇ、USPっていうのは。ウェブ解析の用語ですか?ボクらはウェブ解析をするのですか?」
デイPがその問い掛けに答える。
「えっと、あのね、ワタシが社から言われているのは、世の中のさまざまな商品やサービスに隠されているUSP(Unique Selling Proposition)を見つけ出して、そこから新しいビジネスを生み出すことを考えるのがミッションって言われているわ」
「ふふん。広義のUSPですね。世の中で起こっている潮流とかも研究対象になるのですか?」
スミチェルが気取ったように尋ねる。
「そうね。みんなが気になっていることから、何か発見できたらいいわね……」
「だっ、だったらボクはコロナかな。だって最近みんなコロナのことばかり言うじゃないですかっ」
なぜか口を尖らせて食い気味に語るニシヤン。
「う、うん。そうね、コロナが一番の話題だものね。ところでコロナ禍で顧客の店頭での購買行動はどう変わったのかしら」

消費者の購買行動

img01

「アクセンチュアの調査によると、新型コロナウイスの影響で5人に1人が初めてオンラインで食料雑貨を購入したということです」
「やっぱり若い世代が中心なのかしら?」
デイPが尋ねる。
「いえ、56歳以上に限っては3人に1人がオンラインを利用しています」
「ホントに?コロナ禍はシニアにもEC通販が浸透する要因にもなったのね」
デイPが驚く。
「さらに食料雑貨だけじゃなく全商品をオンラインで購入している人の割合は32%にも及ぶのです」
スミチェルが得意げに説明する。
「そうかぁ。どんどんリアルな店頭から離れていくのかなぁ」
デイPが寂しそうにつぶやく。
「あったり前じゃないですか!ボクはゲームの時間が惜しくて全てオンラインで注文してデリバリーをお願いしていますよっ」
なぜか声を張るニシヤン。
「えっ、ゲームしているの?」
「あっ、いまバカにしましたね。いいですか、ゲーム業界はいまesportsと呼ばれていて、オリンピックの正式種目として採用しようという動きもあるのですよ!それくらいちまたでは普及しているのですよ!」

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「へぇ、そ、そうなんだ。オリンピック目指してたりするの?」
ニシヤンの熱の入りように思わず尋ねてみる。
「いやぁ、ボクなんかもう年齢的に駄目でしょうね」
「そうなの?」
「現在のesportsで活躍しているプロゲーマーの平均年齢は25歳くらいと言われていますが、これからはもっと若年層が台頭してくるでしょうね」
「若い人がいいの?」
「ええ。集中力に加え、反射神経、瞬時の判断力が求められますからね」
ニシヤンが自慢そうに答える。
「ふーん。すると……今のニシヤンには集中力も反射神経も瞬時の判断力もないってことなんだ」
からかうようにスミチェルが突っ込む。
「いやっ、そんなことはっ!」
むきになって反応するニシヤン。
「えっ?目指すのオリンピック」
「出るの?オリンピック」
からかわれるニシヤン。

アフターコロナに向けて

「でも、そこまでオンラインでの購買活動が普及していると、もうスーパーの生鮮食品売り場で、夕食の献立を考えながら食材選びをする主婦の姿は見られなくなるのでしょうね」
デイPが感慨深げにつぶやく。
「いえ、一概にそうではないのかもしれません。マクロミルの調査だと「日常生活での買い物の一部はECでも事足りるが、メインは店舗が必要だと感じるようになった」が24、8%、「日常生活での買い物が店舗でできないと、とても不便だと感じた」が11、1%という結果が出ています」
「そうなの。じゃあアフターコロナの店頭は、以前のような主婦の姿が見られるかもしれないわね」

キャスト紹介

PROFILE

廣瀬 亘

電通西日本

コミュニケーションプランニングセンター

ビジネスデベロップメントディレクター

1996年、鉄道系広告代理店より転職し電通西日本に入社。広島支社にて営業職を務め大手紳士服販売会社、大手移動体通信キャリアをアカウントプランナーとして担当。地域電通発足時に企画営業スタイルを創造する。 その後内勤職としてプロモーションとマーケティングを融合させたソリューション・セクションの立ち上げに従事。2011年大阪本社に異動後コミュニケーションプランニングセンターに所属し新規ビジネスの開発に携わる。近年は、数字では見えないクライアントとユーザーとの関係性。たとえば共感・愛着・信頼が生み出す価値を重視してプランニングすることを目指している。

■日本マーケティング協会 マーケティングマスター

■上級ウェブ解析士

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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