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コラム

分身ロボット×SDGs

~令和USP研究所⑧~
『分身ロボットOriHime』が実現するSDGsの世界

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重度の障害者や行動制限のある人が、自分の分身としてロボットを操作する。そんな夢のような世界が『分身ロボットOriHime』によって実現する。

在宅勤務から出社へ

コロナ感染者の減少や医療体制への負荷状況改善によって、政府より発令されていた緊急事態宣言が除されることとなった。それを受け今まで在宅勤務であった令和USP研究所も実際に出社が行われるようになった。

「みんな久しぶり~。元気だったぁ?」
デイPが久しぶりの対面を喜ぶように元気よく声をあげた。

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「そんなぁ。いつもWEB会議で会っていたじゃないですか」
スミチェルも対面を喜んだが、少し皮肉っぽく返す。

image03スミチェル

「だってぇ、PC画面越しじゃなく実際に会えると嬉しいじゃない」
デイPがしみじみとうれさを語る。
「まあ、確かにそうですよね。実際に会えるとうれしいかな……」
照れたようにスミチェルも話す。
「あれっ、ニシヤンはどうしたのかしら。姿が見えないわね」
するとニシヤンのデスクの方から声がした。
「おーい。僕はここ、ここ。ここにいますよぉ」
よく見ると小さな人形が手を振っている。

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「あら、かわいらしい人形がしゃべっているわ」
デイPがその存在を見つけて驚く。
「人形じゃないですよ。分身ロボットです!」

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ニシヤンの声が人形らしきものから響く。
「えっ、ロボットなの?

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「そうなのです。これは『分身ロボットOriHime』といって、遠隔で操作できる、自分の分身となるロボットなのですよ」
「へぇ~、じゃあニシヤンは自宅からこのロボットを操作しているの?」
「そうなのです。僕が自宅でリモート操作している『OriHime』が、代わりに出社しています」
ニシヤンが得意そうに説明する。
「ふーん。すごいわね。でもこの仕組みっていろいろ応用が考えられるかも……」
「僕もそう思いました。ニシヤンはズルで出社してないだけかもしれませんが、いろんなシチュエーションでの利用が想像できますよね」
スミチェルも『OriHime』に興味津々の様子だ。
「そんなぁ。ズルって。僕はただリモートワークを……」
「そうね。ニシヤンはリモートワークがしたかったのよね」
デイPがフォローする。
「例えば、子育てや単身赴任、入院など、距離や身体的問題によって行きたいところに行けない人にとっては、とても役立つじゃないですか」
スミチェルがイメージする。
「そうなのですよ。実はこの『OriHime』は、もともと寝たきりや体が不自由な人の孤独を解消するためにコミュニケーションを行うロボットとして開発されたと聞いています」
「いまネットで調べてみたら開発者は吉藤オリィさんという方なのね」

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「ずいぶん若い方なのですね」
「吉藤オリィさん自身の過去のつらい経験から生み出されたと書いてあるわ」
デイPが『OriHime』の誕生秘話に感嘆する。
「いま現在はALS患者の方などに多く利用されているようですね」
「どうやって操作されているの?」
「『OriHime eye+Switch』という意思伝達装置を使って視線入力やスイッチで操作して、音声を発声しているようですよ」

OriHime eye+Switch

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「すごいわね。視線で言葉を入力すると『OriHime』が発声するのね!」
「それだけじゃなくいろんな動きもできちゃうんです」

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「すごい!ほんとに分身ロボットなのね。そしていろんな状況の方のコミュニケーションの実現を可能にしている……」
「吉藤オリィさんが語っています」
「誰かの役に立つことをあきらめない」
「寝たきりで声を失っても会話できる」
「今の自分に合った働き方ができる」
「この20数㎝の小さなロボットにたくさんの夢が詰まっているのね」
「今年の春には、体の不自由な方が『OriHime』を使って接客する『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』が東京・日本橋でオープンしたようです」

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「ドリンクを運ぶのは少し大きな『OriHime-D』なのね。でもすごく画期的だわ。この試みってSDGsの目標の『誰一人取り残さない』というダイバーシティ・インクルージョンの理念を体現しているんじゃないかしら」
「まさにそうですね。ほんとにそう思います」
「よし。分かった。ニシヤンは明日から日本橋の分身ロボットカフェに出社しなさいっ!」
デイPが力強くニシヤンに命令する。
「えっ、えぇ~」
自分が『OriHime』で出社したことで話が違う方向に進んでいく。

キャスト紹介

PROFILE

廣瀬 亘

電通西日本
地域経済貢献プロジェクト室
ビジネスデベロップメントディレクター

1996年、電通西日本に入社。広島支社にて営業職を務め大手紳士服販売会社、大手移動体通信キャリアをアカウントプランナーとして担当。地域電通発足時に企画営業スタイルを創造する。 その後内勤職としてプロモーションとマーケティングを融合させたソリューション・セクションの立ち上げに従事。2011年大阪本社に異動後コミュニケーションプランニングセンターに所属し新規ビジネスの開発に携わる。近年は、数字では見えないクライアントとユーザーとの関係性。たとえば共感・愛着・信頼が生み出す価値を重視してプランニングすることを目指している。

■日本マーケティング協会 マーケティングマスター

■上級ウェブ解析士

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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