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コラム

思わずポチッと、パルス型消費行動(^_^;)

~駆け出しデジタル・マーケッターの奮闘記⑮~

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「ちょっとぉ。この荷物の山は何ぃーっ!」

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フロアにところせましと積み上げられた段ボールの箱を見て、ヤマちゃん(山手リネ)が叫ぶ。
「いやぁ。通販で買った商品がどんどん届いて、自分ちに入らなくなったからココに…」
バツが悪そうに答えるハマちゃん(浜松兆次)だが、反省の色は見られない。
「なんでそんなことになるのよっ!これじゃあ仕事ができないでしょ!」
ヤマちゃんの怒りがどんどんヒートアップする。
「なんでだろう…?どうしても欲しかった訳じゃないんだけど、なぜかこんなことになっちゃったんだよ」
「も~う。それでどうするのこの荷物。お金だってすごくかかったんじゃないの?」
「うん。だから返品しようと思って会社に持ってきたの」
「ええ~っ。これ全部返品ですか!」

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話を聞いてコンタン(今反田金太郎)も驚く。
「ちょっとぉ。さすがに先方も怒るんじゃない?」
二人にあきれられて、ハマちゃんも立場がない。
「やっぱり以前と比べて商品が買いやすくなったからだよ。こうスマホでポチッとしたら買えちゃうじゃない。それが原因だよ」
「えっ。開き直っちゃってる。でも、そんなことしてたいらブラックリストに載っちゃうんじゃない?」
「だって、このままじゃ支払いできないからカード使えなくなっちゃうよぉ~」

そのやり取りを聞いていたコンタンが思い出したように…。
「それって、先日Googleが発表した『パルス型消費行動』じゃないですか?」
『パルス型消費行動』、なにそれ?」
「あっ、確かに『パルス型消費行動』だわ。納得」
「な、ななな、なんだよっ、その『パルス型消費行動』って」
「あのですね、Googleによると普段の行動の中で瞬間的に商品を買いたいって思うときがあって、それを実際にすぐ買ってしまうことを『パルス型消費行動』と名付けたそうです」
「欲しくなった時にすぐ買えるなんていいじゃないか」
「注意しなくちゃいけないのは、これが売り手側の戦略に利用されるということなんですよ。Googleはこのパルスを捉えるために『6つの直観センサー』がキーになると説明しています」

  • Ⅰセーフティ:「より安心安全なもの」に反応する直感センサー
  • Ⅱフォーミー:「より自分にぴったりだと思うもの」に反応する直感センサー
  • Ⅲコストセーブ:「お得なもの」に反応する直感センサー
  • Ⅳフォロー:「売れているもの」「他人が推奨するもの」に反応する直感センサー
  • Ⅴアドベンチャー:「未知のもの」「興味をそそるもの」に反応する直感センサー
  • Ⅵパワーセーブ: 「買い物の労力を減らせること」に反応する直感センサー

「この『6つの直観センサー』を上手に利用することで、消費者のパルスを素早く的確につかんで購買に結びつけるというのが『パルス型消費行動』なんです」
「なるほどね。ハマちゃんはそのセンサーに敏感に反応して、段ボールの山を築き上げたってわけね」
「そうでしょうね。インターネットやスマホの普及で格段に買い物が便利になりましたから、『欲しいとも思わなかったモノ』を偶然目にして、『あっ、これいいな』と思った瞬間に『ポチッと注文』してしまったんでしょうねぇ」

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「ちょ、ちょ、ちょ。ボクの消費行動の分析はいいから、どうしたらこの発注~返品という負のサイクルから抜け出せるのっ。教えてよっ!」
「そうですねぇ。ネットにアドバイスがいくつか出ていますが参考にしてみますか?」
「うん。是非っ」
「まず自分でルールを設定するのです。例えば『セールの時期にしか絶対買わない』とか『購入するお店を決めて、それ以外からは絶対買わない』という自分ルールです」

「…厳しいね」
「禁止事項にするとつらく感じるから、自分のこだわりとしておくと、また少し違ったニュアンスになるのじゃないでしょうか」
「ワタシはね、欲しいと思ってから1ヵ月おいて購入することにしているの。買い物リストに追加していくと不思議と1ヵ月の間にリストから消えていったり、ホントに必要なのかなって思うようになったり、もっといい商品が出てきたりするから失敗が少なくなるわ」
「なるほど。それでもどうしてもポチッてしちゃう場合はどうすればいいの?」

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「もうカード解約しちゃいなさい」

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「ええ~っ」

PROFILE

廣瀬 亘

電通西日本

コミュニケーションプランニングセンター

ビジネスデベロップメントディレクター

1996年、鉄道系広告代理店より転職し電通西日本に入社。広島支社にて営業職を務め大手紳士服販売会社、大手移動体通信キャリアをアカウントプランナーとして担当。地域電通発足時に企画営業スタイルを創造する。 その後内勤職としてプロモーションとマーケティングを融合させたソリューション・セクションの立ち上げに従事。2011年大阪本社に異動後コミュニケーションプランニングセンターに所属し新規ビジネスの開発に携わる。近年は、数字では見えないクライアントとユーザーとの関係性。たとえば共感・愛着・信頼が生み出す価値を重視してプランニングすることを目指している。

■日本マーケティング協会 マーケティングマスター

■ウェブ解析士

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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