AREASHI ビジネス情報(エリアシ)

マーケティング

新たなビジネス変革+クリエーティビティ 電通グループのキーパーソン2人がトーク!③


3.デザイナーならではの「視点」と、既存事業の変革検討プロセス

安田:
「サービスデザイン」が、ユーザーアプローチでトレンドになって浸透してきている中で、デザイナーの立場で「サービスデザイン」に取り組む。今求められていることを先んじてキャッチアップしているのは、とてもすてきです。
八木:
今回の事例は、クライアントを含む我々の良いマインドセットになったように思います。
新商品というと何か特別な素材や機能が付いている。そう思い込んで開発している節がありますが、そうではなくストーリーや世界観を価値としていくことも大事だと気付いたんですよね。そうすると、この商品の次の開発が変わってくるのではないでしょうか。
今までのお菓子は「食べること」がゴールだったけれど、この事例は、人々の行動を応援しています。「ギフト」という行為が完遂するまでがお菓子のブランドの範疇になってくる。そうすると、コミュニケーションも変わっていく。そこが面白いなと思うんです。
安田:
今、n=1に注目しようといわれますが、すてきなギフトをもらってそれを深く愛してもらうとか、デザイン的に成立する形にするとかいったところを、八木さんがn=1で全部完結している。八木さんがクリエイターだからかもしれないですけど、今までのアプローチからは生まれない事例です。
八木:
きればこちら側から、構造とアウトプットから逆算して結び付けるようにしていきたい。すると、プレビューしながら設計できますよね。
安田:
例えば「新たに事業を考えたい」とか、「こういうサービスを考えたい」とか、今のブランド自体を事業戦略から見直したいという話になると、大体「通常ステップ」を踏んでいくわけですが、構想にすごい時間がかかるんです。上層部の方たちが具体的なイメージが持てないだとか、メンバーも紙やイラストは作るがイメージが描けなくて巻き込めないとか。「ユーザーペインから考えましょう」となると、似たようなサービスになってしまって、最後に「これって本当に自社がやるべきサービスなのか」「他社でもいいんじゃないか」と判断が付きづらく、構想承認がなかなか通らない。そして、次に続かないとか、ここまではかろうじて通過しても、そこから先が続かないことがあると思います。我々もクライアントさんと一緒に仕事をする中で、こういうことはたまにあります。
そんな中で、デジタル化が進んできて、さまざまなサービスが作られるようになりました。
八木さんのアプローチは、フィロソフィをちゃんと理解して、ブランドの再解釈というゴールが形となって見えている。そこからサービスを紐解いていって、一旦上層部も含めて簡単に事業性検証をして巻き込んでしまう。そうすると、最初にイメージしたものからぶれずに、POC段階でテストをしたり、ユーザーの声を聞いたりできて、事業性の検証などは後工程でやっていけばいい。「何が正解なのか」を考える工程では、他のコンサルファームと異なることができそうですし、時間的にもいいし、プラントにとってもそれが正解だと思うものが提示できるんじゃないかなと思います。
今日はありがとうございました。
八木:
ありがとうございました。

Profile

株式会社電通zero クリエーティブ・ディレクター/アート・ディレクター

八木 義博

Driven by Designで企業ブランディングやビジネスデザイン支援、広告キャンペーンなど、幅広いクリエーティブを展開。
主な仕事に、JR 東日本「行くぜ、東北。」、HONDA「Human! FIT」、江崎グリコ「Pocky THE GIFT」、メニコン 「Magic-1 day Menicon Flat Pack」、日本郵政グループ企業広告、アド・ミュージアム東京など。
受賞に、Cannes Design Lions グランプリ、CLIO Design グランプリ、ONE SHOW Design グランプリなど。
東京アートディレクターズクラブ会員 京都芸術大学 客員教授

株式会社電通デジタル ビジネストランスフォーメーション部門 部門長

安田 裕美子

電通入社後、ビジネスプロデュース部門を経て新設のデジタル組織にてマーケティングの高度化を推進。その後電通デジタル設立に参画。デジタルトランスフォーメーション領域の企業コンサルティングを手掛けるほか、事業のサービス化=サービスマーケティング領域において新規事業の開発、ビジネルモデル変革支援、顧客接点の構築、施策マネジメント等に従事している。

PROFILE

エリアシ編集部

株式会社電通西日本

エリアシ編集部です。地域のマーケターのみなさんに必要として貰えるコンテンツを目指して、エリアシを運営中。お役立ち情報を発信していきたいと思います。

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
※このサイトに記載されている社名・商品名・サービス名等は、それぞれの各社商標または登録商標です。

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