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ネット広告全般 マーケティング

流行を先取りするために学んでおくと良い、海外のWEB広告のトレンド

~デジタルマーケハンドブック 基礎編~ VOL.4

4年後には日本でも常識!?アメリカなど、海外の広告のトレンドは?

Webをはじめとするデジタルマーケティング環境は、常に変化しています。日本に訪れる新しいトレンドは、たいていが海外トレンドの波を受けて若干遅れてやってきます。つまり、今まさにアメリカなどの海外にみられる広告トレンドは、いずれ日本にもやってくる可能性が高いわけです。今回は、近い将来に日本でも常識となることが予想される、海外の広告トレンドについてご紹介します。

エフェメラルマーケティング

smartphone
『エフェメラル』とは、「はかない」「つかのまの」という意味の単語です。今となってはもう定番となったコンテンツマーケティングとならび、トレンドの波がきているのが、『エフェメラルマーケティング』です。では、「はかないマーケティング」とは、一体どんなものなのでしょうか。

エフェメラルマーケティングに代表されるのが『Snapchat(スナップチャット)』。最近になって日本語版もリリースされ、徐々に普及が進んでいるSNSです。撮影した写真や動画をアップするまでは同じですが、Snapchatの場合、アップしたコンテンツが「一定時間で消滅してしまう」というのが特徴です。投稿履歴も残らず、誰かがスクリーンショットを撮った場合には通知がいくという、いわゆる「残らないSNS」なのです。
現在、日本での利用率は10%強、今後はさらに伸びていく予想です。「SNS疲れ」「SNSデトックス」などという言葉が出てくるほどに、現代人はSNSと共に生きています。SNSは「ストレスや義務感、疲れを感じることなく楽しみたい」、そんな人たちが求めているのが、エフェメラル系SNSといえるでしょう。

Snapchatのユーザーは、その投稿の“はかなさ”ゆえに、プッシュ通知の開封率やスクリーンショット保存のアクション率がとても高いのが特徴です。タイムラインをなんとなく流し読みするだけの他SNSとは違い、ここでのマーケティングはユーザーの興味をそそり、高いエンゲージメントが期待できます。すでに、『コカ・コーラ』や『マクドナルド』などの企業は、たった10秒のビデオをストーリーにしたSnapchatマーケティングに取り組んでいるという実例も海外では出てきているようです。

IoTデータを活かしたパーソナライゼーション広告

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『IoT』とは、「Internet of Things=モノのインターネット」という意味です。スマートグラスやスマートウォッチのようなウェアラブルデバイス、また最近注目され始めたのが農業用ロボットなど、これら通信機能をもたせた“モノ”のことを指します。さまざまなデバイスやシステムと連携することで、インタラクティブな新しい価値を生み出すことがIoTの本質なのです。そんなIoTを活用したパーソナライゼーション広告もまた、海外ではすでに注目されつつある、新しいウェブマーケティング戦略のひとつです。

ウェブ広告を出稿する上で、いかにターゲティングを絞り込めるかは重要なポイントです。例えば、リスティングの出稿経験がある方であればお分かりになるかと思いますが、キーワード連動広告を出す際、ターゲットを絞り込んだキーワードでは獲得に限界があります。更なるターゲット拡大には、競合の多さやクリック単価の高騰、獲得の不効率が課題になるものです。特に新商品などのビジネスでは成果を出すことが難しいというのが現状で、その解決のためにコンテンツマーケティングやDMPを、というのが今ある限界戦略です。

マーケターにとって、ユーザーとの関係をより良く創り上げていくためには、膨大で緻密なデータが必要なのです。IoTのデバイスが収集できるデータ量は膨大であり、インターネット内に留まりません。その内容の充実性、正確性、多様性はウェブ上で収集できるものとは比較にならないレベルです。そのIoTが広告プラットフォームになったら…。そのターゲティングの精度がかなり高くなることは容易に想像がつきます。「ターゲティング広告」ではなく、より正確にアプローチができる「パーソナライゼ―ション広告」こそ、これからのウェブマーケティングには必要だといえるでしょう。
おそらくそう遠くはないうちに、IoTプラットフォームが登場し、パーソナライズされた広告を出稿できる日がくるでしょう。

タテ型動画広告

http://www.movie-times.tv/feature/7338/
スマートフォンでの動画視聴が世界的に急速な伸びを見せている今、海外から注目が集まっているのが「タテ型動画広告」です。YouTubeやFacebookでよく見かける通常の「ヨコ型」動画が当たり前、という常識は今変化しつつあります。その理由は単純明快で、ヨコ型の動画をスマートフォンで表示したとき、とても小さく縮小されてしまって「見づらいから」です。
アメリカでは既に、Snapchatをはじめとするさまざまな動画配信アプリがタテ型の動画フォーマットにシフトしています。
Snapchatのタテ型動画広告は、ヨコ型と比べて約9倍もの完全視聴率がでたというデータも実際に出たほど、従来の動画フォーマットよりも非常に高い効果をもたらすことが証明されているのです。

Snapchatやvineなど、今や日本でも若年層を中心に動画市場はどんどん成長している時代です。投稿をする際、ユーザーはタテ型で気軽に日常動画を撮影することが多いため、今後もさらにタテ型動画は増えていく予想です。
そのインパクトで目を引くとともに、視聴者に没入感の高い視聴体験を提供できるというメリットを持ち、広告コミュニケーションには非常に有効なのがタテ型動画の魅力です。動画コンテンツの例としては、アパレルであればモデルの全身コーディネイト、縦書きの日本語キャッチコピーや、あるいは上下余裕のあるスペースにメッセージを詰め込んだりすることも可能になるでしょう。

バナーや動画、SNSなどの広告プラットフォームの変化に加え、今後はターゲティングの精度向上にフォーカスしたアドテクがどんどん進化を遂げていきそうです。こうしたトレンドの変化はすなわち、Webユーザーの行動パターンが変化しているということになります。ターゲットとするユーザーが、どんな動きをしているのか、どこに集まっているのかを把握しておくためにも、こういった海外トレンドにもアンテナをはっておくことが必要かもしれません。

PROFILE

住谷 徳人

株式会社電通西日本 

コミュニケーションプランニングセンター 

プランニング部 兼 デジタルビジネス部 兼 メディアビジネス部 

デジタルマーケティングプランナー

2010年某通信会社にて、営業・企画・バックヤードに関する業務に従事。2015年電通西日本に入社。 入社から3年間、デジタルマーケティングプランナーとして、BtoB企業(給湯、半導体、地下タンク、駐車場、繊維、鉄鋼、電子・電気)を中心に、幅広い業種のデジタルコミュニケーション領域を担当。マーケティングオートメーション領域を中心に、デジタルコンテンツやシステムを活用したデータ統合的なマーケティングを実践。最近では、マスメディア×デジタルのコミュニケーションへと領域を拡大し、更なるコミュニケーション領域の拡大へ邁進。

■上級WEB解析士

■.comMaster

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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