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~40男のデジタル奮闘記 第3話~いまさら聞けないSNSって何?Facebook編

~40男のデジタル奮闘記~ VOL.3

いまさらながらデジタル

第3話:いまさらながらSNS(2)

キャスト紹介

井之頭から昨日渡されたミッションに応えるように、神泉豊と渋谷洋子はデジタル・ビジネス提案の打ち合わせをしていた。

「でさぁ、洋子ちゃんは何か思うところある?」
神泉が問いかける。
「は?なんですか?、思うところ?アイデアってことですか?」
「そう。アイデア。洋子ちゃんが思い当たることとかあるの?」
「具体的には・・・。その前に、ファーストネームで呼ぶのやめてもらえます」
「えっ、ああゴメン。でも海外じゃ普通じゃない」
「ここ日本ですし、それとそんなに親しくないじゃないですか私と神泉さん」
「えっ、そうなの。親しくないの?」
「はい。それにちょっとチャラく感じますよ」
「チャラいって・・・、なんだよそれ」
「あ、ごめんなさい」
「まあ、いいや。とにかく企画考えようぜ。企画、企画」
なんだか先行きが不安になる会話から始まった神泉と洋子の企画会議であるが、若い二人は勢いに任せどんどん進んで行く。

「とにかく、どんな企画が世の中にあるのかめぼしいものをPICKUPしていきましょうよ」
「そうだね、洋子ちゃん」
「だから、それ止めてって」
「あゴメン、シ・ブ・タ・ニさん」
「いいえ、カ・ミ・イ・ズ・ミさん」
作り笑いの顔を見合わせてなんだか漫才をしているようだが、傍から見ているとなかなか波長が合っているようにも感じる。

そして洋子が話題を変えるようにパソコンの画面を指す。
「これなんかどうですか?」
「え、どれ、どれ」
話題になっている日本国内Facebookページランキングのページなんですが」

「あ、凄いじゃん」
「でしょう。女子的にはこのトップになってるC ChannelのFacebookページなんか気になるんですよ。」

c_channel

「動画コンテンツ満載って感じだね。どこがやってんの?」
「元LINEの社長だった森川亮さんが立ち上げたスマートフォン向け動画メディアらしいです。10代~30代女性をターゲットとした動画ファッション雑誌って言われてます」
「そうなの!でもホント凄いねこのコンテンツの量」
「ええ、見ていただいてるのがFacebookですよね、他にもYoutubeやWEBホームページもあるんです」
「スゲぇ、デジタルメディアミックスになってる」
「情報の紹介も契約したクリッパーと呼ばれる読者モデルの様な娘たちが、自分のページをもってて、ユーザーは気に入った娘をフォローできるようになってるんです」
「仕掛け満載だねぇ。一発目から凄いの来たんだけど他はどうなの?」
「他はニュース系が多いですね。その中でも私が気になったのがコレ」

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『おっちゃん おばちゃんのゆるゆる倶楽部』?」
「たわいのない小ネタ集みたいなものですが、そのネタを選ぶ基準がクスッとしたりホロッと来たりして、なかなかのセンスなんですよ」
「えっ、これ住所が佐賀県西松浦郡になってるよ。ホントだったらWEBビジネスは場所を選ばないってことがよく解るね」
「最近は場所にこだわるのってあまり意味なくなってきてるんですかね?」
「うんそうだね。ネットが台頭してきてから、発信元がどこでも全国とか世界中に情報を届けることができるからね。TVの全国ネットを考えたら効果的にはまだ考えなくちゃいけないけど、はるかに安いコストで全国展開が可能になるからね」
「ここ数年では、地域自治体のPRキャンペーンでFacebookを使って不思議で面白い展開をするのが目立ってますよね」
「例えば?」
「最近気になったのは石田三成×滋賀県のコラボ。自分たちでも言ってますが全国初、武将と県がコラボしてるみたいです(笑)」

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「これは、Twitterやホームページともリンクしていて、自治体がよくぞここまでしたって感じだね。」
「少し前の自治体のイメージが変わっちゃいました。でもホントに楽しい」
「そうだね、なんか作り手が楽しんでるのが感じられて、引き込まれるよ」

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「もう一つ、淡路国
洋子が得意そうに話す。
「淡路国?なにそれ?」
怪訝そうな神泉。
「とにかく市長がノリノリで、上沼恵美子さんも凄いんですよ!ちょっとこれ見て下さい」

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「うひゃあ、なんだこれ!これ自治体?よくここまでやるね」
「他にもホームページやYoutubeなど満載です。」
洋子が得意げに話す。
「やっぱり上沼さんの威力が凄いんでしょうか、ヤフトピ(YahooTopics)や全国ニュースにも取り上げられてるんですよ」
「ほんとに市長までノリノリで出演しちゃってるよ」
神泉が感心する。
二人のやり取りをかなり意識して聞き耳を立てていた井之頭がここで割って入る。
「どうした二人とも、何か楽しそうな打ち合わせじゃないか」
「今、話題になってるFacebookのランキング見ながら、気になったものをPickupしてたところなんですよ」
「で、どうなの」
「すっごい楽しくてワクワクしちゃいました」
洋子が無邪気に答える。
「そうか、最近Facebookも市民権得てるし、いろんな取り組みが見られるからPickupするだけで楽しいよな。でもな、気を付けときゃいけないのが何でFacebookかということなんだ」
「なんで・・・?」
部長らしいつっこみに二人が首をかしげる。
「うん。二人にSNSの企画を考えてって言ったけど、Facebookに限定してなかったよね。Facebookを使った企画を考えるのはOKなんだけど、どうしてFacebookがクライアントにベストなんだっていうことを説得して納得してもらわないといけない。そのことを忘れないでくれ」
「そっかぁ。ターゲットが明確に見えてたり、訴求ポイントを表現するのに適していたらTwitterとかYoutubeを使ったほうがいいケースもあるかもしれませんね」
神泉と洋子が神妙な面持ちになる。

井之頭は二人に少し水を差してしまったことを反省したが、今ここで伝えておかなくてはいけないことは伝えようと思った。それが二人が導き出すゴールに必要だと考えた。
「それともう一つ言っておきたいことがあるんだけど」
井之頭が続けて話し出す。
「なんですか」
戦々恐々とする神泉と洋子。
「さっき自治体のFacebookページの話がでただろ」
「はい」
「実はな、自治体って独特で、仕事はほぼ競合になるんだ。しかも多いときには10数社なんてのもざらで、プレゼン時間は数十分」
「えっ、そうなんですか」
驚く二人。
「だからキミたちがPickupした案件は相当チームとクライアントとの信頼関係があったからこそできたんだと思うよ。そうじゃなきゃ市長を引っ張り出すなんて無理だよ」
営業の時の経験で井之頭が若い二人に語る。
「そうか、そうなんですね」
「だったら面白い企画考えてもクライアントに届かなくてボツになるんですか?」
「いや、面白い企画かどうかは別として、クライアントにとって望む効果が期待できる企画ならありだと思うよ。あとは営業とかクリエイティブとかが一丸となって、どこまでクライアントに信頼してもらえるかかが大事なんだ。自分で考えた企画はかわいいし大事にしてもらいたいけど、企画ファーストじゃないんだ」
「・・・」

せっかくのって打ち合わせしていたのに、井之頭にたしなめられてスッカリ元気がなくなった神泉と洋子。その様子を見て井之頭が場の雰囲気を変えようと違う切り口で話をする。

「でもね、二人が選んだこの自治体の案件なぜここまで注目されたと思う?」
「えっ、自治体がやる企画として変わってたからじゃないですか?」
「そう、そこに成功の方程式があるんだ」
井之頭がここぞとばかりにドヤ顔になる。

「いいかい、普段そんなことをしない人が変わったことしたらどう思う?」
「おかしいなと思います」
「ちょっと気にしちゃいますよね」
「だろ、気になるよね。普段まじめでFacebookなんて使わないのに、ページつくって変なこと言ってる。そりゃ気になるよね」
「はい、気になります」
「自治体のFacebookページはそうなんだ。普段そんなことするとこじゃないのになんで?って意識を持って興味を持ってもらうんだよ。しかもメディアとか使って大々的にやるんじゃなくて、デジタルの領域で、SNSというアイテム使ってね。」
「そうですね、最近はみんなメディアの料金が大体どれくらいかなんて知ってるから、ハデなことすると、逆にバッシング食らう恐れもありますよね」
「だろう。だからいまがチャンスなんだ。」

井之頭がのってくると荒れた口調になる。これがマネージャーとしての威厳のなさに繋がることを本人はわかってない。ただし若い二人の部下には垣根が取れたように感じた。

「なるほど。じゃあ僕らが今狙うクライアントは・・・」
「重厚長大!」
洋子が神泉の話をさえぎって叫ぶ。
「洋子ちゃん難しい言葉知ってるのね」
「へへ、覚えました」
「でもね、それだけじゃないんだよ。BtoBのクライアントさ」
「BtoB?」

「そう、コンシューマー相手のBtoCももちろんおさえながら、ビジネスフィールドのBtoB。いままでBtoBの企業はあまりコミュニケーション活動を積極的にしてこなかった経緯があるんだけど、今は時代が変わって自社企業のブランド価値向上、人材確保、社内モチベーション向上など様々な課題に直面しているからね」
「わかった!そこにデジタルで成功の方程式ですね」
洋子が大き目をさらにくりくりとさせて、嬉しそうにはしゃぐ。

「そう、『あの企業ってこんなことするんだ』とか『変だけど凄く気になる』なんてイメージをデジタル領域の展開で見せられるとどうだろう?」
井之頭の投げかけに神泉が答える。
「それ、SNSでやれば面白いですね。狙いやターゲットに合わせてアイテム選んで」
「だろ、面白いだろ」
「おもしろーい」
井の頭はなんとか面目を保ててフーッと長く息をした。そして心の中で叫ぶ。
「(なんとか、やってるぞデジタル!)」

PROFILE

廣瀬 亘

電通西日本

コミュニケーションプランニングセンター ビジネス開発部

ビジネスデベロップメントディレクター

1996年、鉄道系広告代理店より転職し電通西日本に入社。広島支社にて営業職を務め大手紳士服販売会社、大手移動体通信キャリアをアカウントプランナーとして担当。地域電通発足時に企画営業スタイルを創造する。 その後内勤職としてプロモーションとマーケティングを融合させたソリューション・セクションの立ち上げに従事。大阪本社に移動後コミュニケーションプランニングセンターに所属し新規ビジネスの開発に携わる。近年は、数字では見えないクライアントとユーザーとの関係性。たとえば共感・愛着・信頼が生み出す価値を重視してプランニングすることを目指している。

■日本マーケティング協会 マーケティングマスター

■ウェブ解析士

※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
※このサイトに記載されている社名・商品名・サービス名等は、それぞれの各社商標または登録商標です。

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