インタビュー

コミュニケーションプランニングセンター
メディアビジネス部

楠木 乗治

George Kusunoki

統合メディア クリエーティブ 統合プロモーション 地域ブランディング

地元新聞社とコラボ!新しい応援スタイル

地元のスポーツ文化を盛り上げるために、従来の広告枠の販売というビジネス手法のみにとらわれず、新たなアイディアを具現化していきます。

地元のスポーツ文化を盛り上げる新規ビジネス

従来の広告枠の販売というビジネス手法にとらわれず、新たなアイディアを具現化して、新しい商品やビジネスの開発をする新規事業にも取り組んでいます。メディア業務においてはこれまでも、地元の新聞社やテレビ局と、電通西日本のメディア担当の私、同じく電通西日本のクリエーティブ担当などでチームを編成して、地元球団の広島カープを核とした広島を盛り上げる企画を一緒に考え、話題づくりをしてきました。

一口に新規ビジネスと言っても具体的に何に取り組むべきなのか、地元の新聞社とタッグを組んでの取り組みを開始させました。すでにカープの周りにはたくさんのグッズが開発されていて、商品化への道のりは容易ではありませんでした。そこで、単なるグッズの販売ではなく、選手と一体になれる新しい応援スタイルを生み出すことを目標に据えたらどうか、と考えてみました。ブレストを重ねていく過程で、その年(2017年)の球団キャッチフレーズに決まっていた「力舞吼!kabuku」にちなんで、歌舞伎の隈取をモチーフにしたグッズを開発するという方向性がまとまりました。サッカーでは馴染みのあるフェイスペイントができるツール案と、フェイスシール案が候補に上がったのですが、「ペイントは手間がかかるし、化粧直しをするにも時間がかかる」という女性の声が多く集まりました。また、子どもたちにも気軽につけてもらいたいという想いもあり、誰でも気軽に貼れて剥がせるフェイスシール案を採用し、新規ビジネスは次のステップに進行していきました。

SNSと地元テレビ局の協力で一気に拡散

具体的な商品が決まった後は存在を認知してもらわないといけません。できることは何でもやろうと思いました。それこそが、電通西日本の強みですからね。スタジアム内での告知は、電通西日本で毎年制作させていただいている「それ行けカープ」リレー映像に出演のタレントさんに貼っていただきました。マスメディアでは、新聞社のメディアパワーを活用してPRすることはもちろん、地元の民放テレビ局にもフェイスシールを持参して、カープ関連の番組やイベントでアナウンサーやレポーターの方に貼っていただけるようお願いしました。各局のみなさんが喜んで引き受けてくださり、テレビ番組での露出を通じて認知度がグッと上がっていきました。

また、インスタグラムのフォトコンテストもきっかけになったと思います。SNS映えする写真がアップされたことで一気に拡散しました。スタジアムに行くと試合の展開よりもスタジアムのあちこちでフェイスシールを貼って応援するファンの姿を見ることが私の楽しみになっていきました。予想をはるかに超える反響をいただき、カープファンに楽しんでもらえている手応えを感じました。

また、街中でも「力舞吼顔」で盛り上がろうと、酒造メーカーと飲食店舗とコラボしたはしご酒形式のイベントも実施。こうしたプロモーションなども話題になり、スクワット応援やジェット風船などを生み出してきたカープにふさわしい、プロ野球の新しい応援スタイルを生み出すことができました。

目標を上回る結果が出たことで次の展開へ

この取り組みは初めてのことでしたので、販売チャネルの拡大にも時間がかかりました。実は、開幕戦に合わせて発売したこのフェイスシールは、当初スタジアムのコンコース内では買えなかったのです。シーズンがはじまり、カープファンの間でフェイスシールが話題になると、どこで買えるのかという問い合わせが増えました。そして、5月の交流戦がはじまる頃には、カープ球団の方から「スタジアム内でも販売しませんか」と声をかけていただいたのです。レジ横の一番いい場所にフェイスシールが置かれているのを見たときは、うれしかったですね。そこからまた急激に販売数が伸びて、シーズンが終わってみると、8万7千セット以上を売り上げていました。

カープ球団、新聞社、テレビ各局をはじめとするメディア各社のご協力のおかげで、目標数を上回る数字としての結果が出せたことと、全国のカープファンに楽しんでいただけたことで、新規ビジネスの第1弾は満足のいく結果を得ることができました。カープ連覇の盛り上げにも少しだけですがお役に立てたのではないかと思います。新規ビジネスは、見たことも想定したこともない壁が目の前に立ちはだかり心が折れそうな時もありますが、その壁を乗り越えていく達成感は格別なものであると改めて実感しています。今シーズンも新しい視点でのフェイスシールを展開中ですが、失敗を恐れることなくまた新しい企画にもチャレンジしていきます。

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