インタビュー

コミュニケーションプランニングセンター
クリエーティブディレクター/コピーライター

板東 英樹

Hideki Bandou

統合プロモーション デジタル・テクノロジー クリエーティブ 地域ブランディング 統合マーケティング

攻めた企画で地域に根差した新学部のPR

地域のステークホルダーを楽しく巻き込み、地域社会と共創する新学部への興味と期待感を醸成。地域全体で話題になるような、これまでにないPR手法を提案します。

国立大学っぽくない攻めたPR

地域の未来を創る教育機関のコミュニケーションづくりは、地域に根ざした総合広告会社である私たちにとっても、大きなやりがいのある仕事です。2016年には、地元の愛媛大学に新設された社会共創学部のPRをお手伝いさせていただきました。

時は、「地方創生」が叫ばれはじめたころ。地域社会と共創し、地域リーダーになり得る問題意識の高い学生を育成する社会共創学部の新設は、時代にマッチするタイムリーなものでした。ただし、なぜ愛媛大学に誕生したのか、その背景や教育内容の特色は、ありきたりのPRでは伝わりにくい。そんな声が大学内部から沸き起こり、これまでにないPR手法を期待されて、電通西日本に白羽の矢が立ったようです。

そこで、従来の国立大学っぽくない、攻めた感のある企画を提案しました。進学を考えている高校生だけでなく、地域のステークホルダーを楽しく巻き込んで、地域社会と共創する新学部への興味と期待感を醸成する立体的なPR展開です。「いい問いを見つけることが、いい解決の発見につながる」という視点を柱に据え、より多くの人に実感してもらえる体験型のイベントを企画。この挑戦的な提案を快諾いただき、愛媛大学と電通西日本が一体となって、プロモーションがスタートしました。

問題意識のカタマリになろう。展

愛媛大学には、「あいだいミュージアム」という愛称で親しまれている、地域に開かれた博物館があります。ここを会場にして、『問題意識のカタマリになろう。展』と題したイベントを開催しました。まず、問題意識とは何かを分かりやすく伝えるため、漫才風のボケとツッコミで解説するアニメーションを制作しました。問題意識の低いボケ担当と、問題意識のカタマリのようなツッコミ担当。この二人の軽妙な掛け合いで、高校生には難しいと思われそうな内容を、ユーモアいっぱいに紹介しました。たとえば、社会共創学部が掲げる「トランスディシプリナリー教育」という舌を噛みそうなキーワードも、「ぜんぜん言えてないから」とツッコミを入れることによって、おもしろおかしく説明できるのです。この動画は、学内外で予想以上に好評でした。

また、来場者がiPadを使って、ゲーム感覚で楽しみながら設問に回答していく、オリジナルのデジタルアプリを開発。回答結果によって、問題意識の高さやタイプ(社会共創学部4学科のうちどの学科に近いのか)が視覚的に分かるような仕掛けをつくり、大勢の方に参加していただきました。

イベント動員数は歴代3位を記録

2016年の5月18日から8月1日まで、約3カ月間にわたって開催された『問題意識のカタマリになろう。展』は、愛媛大学ミュージアムの動員数で歴代第3位を記録しました。マスコミにも数多く取り上げられ、愛媛じゅうが問題意識のカタマリに!大袈裟だと思われるかもしれませんが、それほど話題になったのです。このイベント開催によって、新設された社会共創学部の意義が多くの人に認知されたという報告も受けています。

そして、現在は全国の高校生を対象にした『社会共創コンテスト』というカタチで、地域社会の課題発見と解決に導くアイデアを募集する取り組みが、大学主導で継続されています。私たちが蒔いた問題意識の種から芽が出て、成長しているのはうれしいですね。

社会共創学部の在学生や卒業生が、地域にどんな共創をもたらしてくれるのか、地域の活性化に貢献する一員として楽しみにしています。

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